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2009年10月08日

マクリーンの川

マクリーンの川マクリーンの川 
ノーマン・マクリーン著 渡辺利雄訳(集英社・集英社文庫)

[原書名:A River Runs Through It : from A RIVER RUNS THROUGH IT AND OTHER STORIES ]

わたしたちの家族では宗教とフライフィッシングの間に、はっきりとした境界線はなかった。
ご存知、ロバートレッドフォードの監督で映画化された『リバーランズスルーイット』の原作。
   







マクリーンの川マクリーンの山 
ノーマン・マクリーン著 渡辺利雄訳(集英社)

「マクリーンの川」に続く、自伝的小説集。1919年夏、森林警備隊に入った作者の10代の日々を
みずみずしく描く。「マクリーンの森」「ジムの思い出」の2編を収録。


  







 
マクリーンの川マクリーンの渓谷
―若きスモークジャンパー(森林降下消防士)たちの悲劇
ノーマン・マクリーン著水上峰雄訳(集英社)

[原書名:YOUNG MEN AND FIRE ]

1949年8月、モンタナ州マン渓谷で起きた森林火災は、消火に赴いた森林降下消防士隊の大部分が
焼死するという惨事となった。
マン渓谷の近くに育った著者が、散逸した記録を掘り起こし、喪われた真実を甦らせる。







三部作のように翻訳されているけれどもこの中でフライフィッシングについて書かれているのは最初の一冊だけだ。とはいっても、マクリーンの川と山は、もともと1冊の本の中に収められていたお話なのだが・・・
主人公のマクリーンが英文学の教授を引退した後に自分の若いころを回想して書かれた作品だ。

美しいモンタナの自然
「俺はこのモンタナをはなれないよ」というブラビが演じた弟の台詞が悲しい・・・

ロバートレッドフォードの監督で映画化された『リバー・ランズ・スルー・イット』の原作だが、この原作(本)のほうがアメリカ文学特有のフォークロア(与太話・ほら話)的な要素が強いようだ。

原作でロールキャストも満足にできない(と書いている)作者が、映画ではきれいなループを描いてキャスティングしていたのが印象的だった。

川の中で釣りをしている老人(マクリーン)の回想から映画が始まる。震える手でエルクヘアー・カディスを結んでいるのだが、今ではどの釣り人のフライボックスにも入っている有名なこの毛ばり(エルクヘアー・カディス)が、回想のなかの1930年代には全く出てこない。

マクリーンの川
そう、まだこの毛ばりが発明されていなかったころの話なのだ。

そんな時代背景もしっかり作ってあって映画はまた別の作品としてよかったと思う。

レンジャーをやっていたころの話(マクリーンの山~渓谷)も時代とともに自然の中で暮らしていた男たちの姿が描かれていて興味深く読んだ。マウンテンマンのように山で暮らすということにあこがれているだけなのかもしれないが、いつかこんな風に暮らしてみたい。
  
マクリーンの川
著者 ノーマン・マクレーン 



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